Shalom Matsuyama Christ Church Web Site

雪だるま

分厚い雲。

冷たい風が 今日は吹いているわ。
空は なんてどんよりしているかしら。


冬の空は特に今日の空は思いっきり冬。

木立ちが並んでいる美しい並木道を見たいな。
何か希望を感じさせるものが この寒空の下にあるのかしら?


帽子をかぶって厚着をして あたたかいマフラーと手袋、しっかり着こんで希望のあるものを探しに行きます。

こんな所にあるかしら。あちらこちらと見回って、

ないわね〜。ここもないわね〜。

はぁーっと手袋に息を吹きかけます。すごく寒いわ。


その時、大きな雪ダルマがありました。

わぁ〜、大きいわ。

私より少し小さいくらいよ。
誰が置いたのかしら?ここには他に雪がないのに。


雪ダルマはクルッと向きを変えて私を見ました。

「えっ!?動けるの??」黙っています。

「ウソでしょう?さっき顔はあっちを向いていたわよ。どうして?」


わたしはわざと雪ダルマの後ろに立ちました。

どうするかしら?動くかしら?

雪ダルマはやっぱりクルッと向きを変えて私を見ています。

――イエスさま、この雪ダルマは何ですか?


《 わが子よ。ここにとどまらず サッサと行きなさい 》


それでサッサと歩き出しました。
雪ダルマは ピョンと とんで ついてきます。

やだ!ついてくるわ。


イエスさま、どうしましょう。

気持ち悪いから、イエスさまの血潮を注ぎましょう。


《 娘よ、まず自分を守るんだよ。

あらゆる敵から守られるように祈り、そして自らにわたしの血を注ぎなさい 》


言われた通りにすると、雪ダルマは傾きはじめました。

下の方から 溶けてきたんでしょうか。
どんどん傾いてきて、とうとう倒れました。

その雪の中から出てきたのはヘビが うじゃうじゃと いっぱいです。


私の前に 何か黒い霧のようなもの、大きなガイコツの顔が たちふさがりました。


「祈りの娘なんてものは この世から死んでしまえ。 たえず とりなす者は、われらの敵だ。

われらは陰にかくれて事を行なうが  おまえたちは、陰のわれらの働きをあばいて光の神のもとに さらすものだ。
死んでしまえ、死んでしまえ」

黒い霧がおそってきました。


イエスさま!聖霊さま!!助けてください!
剣は? ないわ。武器は?

バックの中に懐中電灯が入っていました。これじゃあ、やっつけられないわ。主よ!


霧の中にはコウモリが何匹もいて おそいかかってきます。


負けないわ!主が助けてくださるもの。

コウモリは しきりに私の目を狙ってきます。
足元に 1つの古い扉がありました。

気味悪いわ。こんな所に入ったら敵の思うつぼね。


小さな小さな剣が バックの中に入っていました。

光っています。

それを指で持って祈りながら コウモリに突き刺しました。
「ギャア〜ッ!!」

違う。コウモリの翼をもっているけど顔はサタンだわ!


主よ、お助けを!剣の光が強くなってきます。
祈りながら 必至に戦います。


小さな小さな剣は やがて パァ――ッと輝き出しました。

コウモリのようなサタンは逃げ出し、霧の中に イエスさまが現れました。


《 この娘に何か用なのか。 おまえたちに これ以上 この娘を攻めさせまい 》


黒い霧は渦を巻き、ガイコツの姿をとったサタンに変わりました。


「われらは 再び来ようぞ、われらの働きを邪魔する 者は、誰であっても そのままにしておくものか」

サタンたちは 消えていきました。


私は ペタンと そこに座りこみ、あぁ〜本当に疲れました。

主よ、助けてくださり、本当にありがとうございます。


《 あなたが断食して祈るから さっそくこういう者たちが邪魔しにくるのだ。

祈らせまいとして働く者たちは世にひしめいている。 わが娘よ、断食が増えてきたな。なぜだか、分かるか? 》


「とりなす必要が それほど大きいという事でしょうか。

この終わりの時代に 目を覚まして祈り続けることが できるように 私に祈りの力を 注いで下さい」


《 従順に従う者の なんと少ないことよ。
人は救われて誰のために生きるのか?自分のためか?家族のためか?何のために、誰のために生きるのか?


時間は日々過ぎていく。誰も止めることができない。

1つの忠告を聞き、それをしっかり心に留めて正しい道筋を わたしに頼って生きる者は幸いをみる。


しかし、
「なんだ、この幻は、終わりなんか まだ来るわけがないじゃないか、どうせ 作り話だろう」

と、たかを くくっている者よ、


聖書のみことばは あなたに語る。
悔い改めなければ あなたも不信仰な者と同じように滅びるのだ。注意しなさい。


娘よ、続いて 祈ってやりなさい。

あなたに対する とりなしは非常に薄いが、わたしがあなたを守ってやる。


わたしを信じていると言いながらも わたしを見ずに暮らしている者たちが多くいる。

彼らは世を愛し、世を見てみことばを愛さない。

わたしへのおもいではなく世のおもいで いっぱいである。


世の終わりは 突然やってくる。

黙示録に かかれている すべてのことに 目をとめる者は 幸いである。 》


世の終わりが近づいている。

その足音が足早に近づいてきている。

のんきに構えている者たちは恥を受けるようになる。


しかし 主人の帰りを待ちわびて用意のできている者は幸いだ。用意をしなさい。用意をしなさい。

目を覚ましていなさい。主人を喜ばせる者になりなさい。